「花のある暮らし」に憧れて

ホクホクした気持ちでお花を買ってきたけれど…

「あれ？花ってどう飾ったら良いんだろう？」

「とりあえず水につけておけば良いのかな？」

そう思ったことはありませんか。

お花は、生き物。

私たち人間と同じで、

きちんとお手入れをしてあげることで生き生きとするのです。

「お手入れ」と聞けば面倒そうなイメージが湧きますが、

難しく考える必要はありません◎

今回は、お花ビギナーさんに分かりやすいように、

基本のお手入れを方法を、理由付きで4STEPでお伝えします。

簡単かつ、これさえ出来れば100点満点！な内容になっているので、

ぜひ読みながら実践してみてくださいね。

①生ける前に水揚げ

画像引用：PhotoAC

お花を生けるにあたって、

一番大切と言っても過言ではないのが、この「水揚げ」。

　✩水揚げ（みずあげ）とは？

　　切花は、水を吸い上げる機能を持つ根が切り落とされた状態のお花。

　　そのため、水を吸い上げる力が弱っています。

　　そんな切花にもう一度お花を飲ませてあげるためにする

　　作業のことを「水揚げ」と言います。

　✩たくさんある「水揚げ」の種類

　　水切り　　：水の中で茎を切る

　　湯切り　　：切り口を新しくした茎を熱湯につける

　　焼き揚げ　：切り口を焼いてから水につける

　　折る　　　：その名の通り、茎を切らずに折ります

　　割る／割く：枝物など硬くて切れない場合に、縦にハサミを入れて割る

　✩基本は「水切り」でOK！

　上記の通り色んな方法がありますが、

　どの花はどの方法で…と、調べるのも覚えるのも大変。

　どんなお花も基本は水切りでOKと思って大丈夫です！

＜水切りのやり方＞

　用意するもの：ハサミ・水を張れる器（洗面器やボウルがやりやすい）

　　①器に水を張る

　　②水切りをする花の茎を水につける

　　③水の中で、茎を斜めにカット！

　水の中で切ることで、

　茎の切り口が新しくなった瞬間、お花は一気に水を吸い上げます。

　ポイントは、切れ味の良いハサミでスパッと切ること。

　また、斜めにカットすることで、切り口の断面が大きくなり、

　その分お花が水を吸い上げる量も増えます。

　（斜めカットのイメージはこの章最初の画像参照）

　✩葉を取り除こう

　また、余分な葉もこのタイミングで取り除きましょう。

　（手でちぎる・ハサミで切る　どちらでもOK）

　葉を取り除く理由は下記２つ。

　　・花瓶の水に葉が浸かると、そこで雑菌が発生するから

　　・お花にできるだけ多くの水を行き渡らせるため

　取り除く葉の量は、お花の見栄えに合わせて調整してください◎

　迷ったら基準は「花瓶の水につかない程度」でOKです。

②出来れば毎日水替え

画像引用：PhotoAC

日々のお手入れで大切なのは、水替えです。

ちょっぴり面倒と感じてしまいますが、

お花にとってお水はとっても大切なもの。

　✩水替えが必要な理由

　＜お花を水につけておくことで起こる現象＞

　　・水に浸かりっぱなしの茎は、少しずつ腐敗していく

　　・水に細菌が繁殖し、茎や花瓶にも付着する

　その結果…

　　→・お花は汚い水を飲み続けることに

　　　・水の汚れと茎自身の腐敗によって、切り口が詰まってしまう

私たち人間に置き換えて考えると、

綺麗なコップに入った新鮮な水を、

普通のストローでごくごく飲めている状態

or

汚れたコップに入っている汚い水を、

先の潰れた飲みにくいストローで飲む状態

これだけの差が…！

お花にとっては、水だけが生きるために必要なもの

と考えると、もっと大変なことですよね。

✩良い日々のお手入れはこの３段階で

　・新鮮な水に替える

　・切り戻しを行う

　・花瓶を洗う

　※切り戻しとは

　　茎をもう一度切り直すこと。

　　切り口が新鮮になって、また水を吸い上げやすくなります◎

優先度は上記の順番ですが、実際行う際には、

花瓶→水替え→切り戻し　の順で行ってくださいね。

③霧吹きで花の表面にも潤いを

画像引用：PhotoAC

霧吹きは言わば、化粧水のような役割。

どれだけお水を飲んでも、お肌には化粧水を塗ったほうが潤いますよね。

これは水替えのついでか、気付いた時でOK。

画像のようなおしゃれな霧吹きもたくさんあるので、

インテリアのひとつとしても、モチベーションUPのためにも

１つは持っておくと良いですよ〜◎

④声かけをすると綺麗に長持ち!?

画像引用：PhotoAC

2018年、IKEAがとある実験を行ったそうです。

それは、同じ条件下の植物2つを用意して、

一方には悪口を、もう一方には褒め言葉をかけ続け、

それぞれの変化を比較するというもの。

結果、前者は萎れて元気がなくなり、

後者の方が圧倒的に生き生きと成長したそう。

IKEAが実験！ 「いじめた植物」と「褒めた植物」で成長の差が歴然

科学的根拠は無いようですが、切花も例外ではありません。

何より、お花に声をかける事で、あなたの心もホッとほどけるはず。

これが花のある暮らしの良さだな〜と思います。

道具も全く要らない、簡単に出来る事なので、

ぜひやってみてくださいね。

＜まとめ＞

初めての人も、この4STEPをするだけで、

お花のお手入れはマスター！

①水切りをする

②水換えを行う

③霧吹き

④優しい声かけ

（※優先度もこの番号順です◎）

とは言え決して無理はせず、

まずはお花を飾っているということや、

お花のある暮らし・空間そのものを楽しんでください。

その上でできる範囲でお手入れを続けていると、

生命と触れ合っている感覚に癒され、

むしろ「やりたい…！」と思うようになってきますよ。

あなたにとって心地よい「花のある暮らし」を楽しんでくださいね。